樋口達也 website

この美しい、いとなみ、樹々のヘアネットのもとで、君もおのづからなる歌を歌い給へ (津村信夫)


「KAMUIという名の子熊」 薯版 2018年

— 2019年 個展のお知らせ —

樋口達也 個展 「KAMUI(仮題)」

とき: 2019年11月1日(土)より12月1日(日)まで ※月曜定休
ところ: 吉野純粋蜂蜜店ギャラリー (杉並区高円寺北3-35-24
じかん: 昼12時から夜20時まで (最終日は18時まで)
作家在廊日など追ってお知らせいたします。

星野道夫の言葉に、東京で暮らしているときにふと思う、いまこうしているときも、
北海道の原野をのっしのっしと熊が歩いている、というのがありました。
この、旅を思うセンチメンタルな時間の感覚に、強く共感します。
そして、ぼくもまた、いつの間にか熊に魅了されていました。
熊という動物を、知れば知るほど、引き込まれていきます。
アイヌのことを、知れば知るほど、熊もまたアイヌなのだと、
いや、熊こそはアイヌの最後の生き残りではないか、と考えるようになりました。
アイヌでは熊は神様です。「山の神」を意味する「KIMUN KAMUI」と呼びました。

今回は「熊」を描きます。
ぼくは知床には行きません。
カムチャツカにも、アラスカにも行かないでしょう。
人間が不用心に熊と接触することで、熊が人間を誤解してしまい(人間もまた然り)、
本来、熊の生きるべき世界を、熊自ら放棄するようなことがあってはならないと思います。
だから、ぼくは熊の住む世界へは行きたくありません。
ぼくはぼくのやり方で、熊に近づきたい。
それには描くしかないのでしょう。
せめて、道内のクマ牧場には通って、馴染みの熊を見つけて、スケッチしたいです。


— ノートの片隅集 —

1 2 3 4 5 6
バターケーキ 山のおみやげ くつぜん 洋食屋 カチューシャ 夜の庭
五月六日 夏帽子 こけし ジャンパー
聖五月 山鳩画伯行状記 佐伯祐三の画室 野球場 落としもの 寄席時間
腐れた花 煮もの 僕達の家 帰り道 鉛筆削り 誰もいない
ボロ 牛腸茂雄 赤帽 宇都宮 昌平橋 室内楽
茂田井さんの巴里 セーター 尾道 読書 ミノルさん ドーハ

著者近影 instagram 好きな映画

毎晩夜通し起きていて、ぼくは、なんにもしてやしないのです (高田豊)

inserted by FC2 system