読書

 あのひとは何を読んでいるのだろう…

 昔は、電車などで本を読むとき、読んでいる本のタイトルが見えると恥ずかしいから、必ず書店でカバーをかけてもらったもの。
 この頃は堂々と、私はこれを読んでいます、と、タイトルも見せて読んでいる人が多いような気がする。
 そういうことを恥ずかしいと思うほうがおかしいような。
 もっとも、電子書籍も当たり前になったから、もう表紙も背表紙も、装丁も何も無いのだけど。

 休み時間の教室の片隅で、あの子が何を読んでいるのか気になったり……
 彼女に借りた本を開くと、クローバーの押し葉がしてあったり……
 そんなことは、もうすでに遥か彼方の出来事になったのかも知れない。
 

 

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