寄席時間

 寄席にいると、どれだけ時間が経ったか分からない。
 外へ出てみて、ああ、もう夜か、と驚くのである。
 また時間を無駄にしてしまったと思いつつ、やはり寄席は楽しい。
 ラジオから流れる古い落語を聴いていると、時折、電車がゴウゴウと行き交う音がする。
 昔、人形町にあった「末廣」は、木戸に面して都電が走り、雑踏の音はなんでも聞こえてきたという。
 冬は寒く、火鉢から離れられない寄席であったという。

 おめえ、初鰹食ったんだって。どうだい、うまかったかい
 いやあ、寒かった

inserted by FC2 system